最高賞のパルムドールを受賞したリューベン・オストルンド監督=カンヌ
南フランスで開かれていた第70回カンヌ国際映画祭は28日夜(日本時間29日未明)、最高賞のパルムドールにスウェーデンのリューベン・オストルンド監督の「スクエア」を選んで閉幕した。日本からコンペ部門に参加していた河瀬直美監督の「光」は入らなかった。新人監督に与えられるカメラドールの候補になっていた平柳敦子監督の「Oh Lucy!」も受賞を逃した。
「スクエア」は、現代美術の展示をしようとしている男性学芸員をめぐるコメディー調の物語。オストルンド監督は「フレンチアルプスで起きたこと」で2014年の「ある視点」部門の審査員賞を受けている。
その他の主な受賞者は次の通り。
グランプリ=「BPM(ビーツ・パー・ミニット)」(ロバン・カンピヨ監督)▽監督賞=ソフィア・コッポラ(「ビガイルド」)▽男優賞=ホアキン・フェニックス(「ユー・ワー・ネバー・リアリー・ヒア」)▽女優賞=ダイアン・クルーガー(「イン・ザ・フェイド」)▽審査員賞=「ラブレス」(アンドレイ・ズビャギンツェフ監督)▽脚本賞=ヨルゴス・ランティモスほか(「キリング・オブ・セイクリッド・ディアー」)、リン・ラムジー(「ユー・ワー・ネバー・リアリー・ヒア」)▽第70回記念賞=ニコール・キッドマン(カンヌ)