5回を終え、ベンチで厳しい表情を見せる巨人の高橋監督=時事
(4日、オリックス3―1巨人)
巨人の4番・村田の力ない飛球が遊撃手のグラブに収まると、グラウンドではオリックスの歓喜の輪が広がった。一塁ベンチから、巨人の選手たちがその光景を見つめた。座ったまま、動けなかった。
屈辱の10連敗だ。オリックスの新人リレーの前に、4安打1得点しか奪えなかった。先発の山岡(東京ガス)のスライダーをとらえきれず、八回まで9三振。九回は黒木(立正大)に三者凡退に抑えられた。代打に備え、次打者席で素振りをしていた阿部に出番は回らず、試合が終わった。
連敗中、首脳陣も手は打った。坂本勇を1番打者で起用したり、1、2軍の選手を多数入れ替えたり、不振の小林を1打席目から交代して代打を送ったり。だが、どれも実らなかった。高橋監督は嘆く。「点を取っても取られて、抑えても取れない。なかなか勢いが生まれない」
交流戦中に、フリーエージェン…