享栄戦で高校通算100本目となる右越え本塁打を放った早稲田実の清宮=小牧市民、辻健治撮影
早稲田実高(東京)の強打者、清宮幸太郎主将(3年)が4日、愛知県高校野球連盟主催の招待試合(小牧市民球場、中堅120メートル、両翼92メートル)の享栄戦で高校通算100本目(練習試合も含む)の本塁打を放った。
100本目「自分らしいいい打球」 早実・清宮一問一答
3打数2安打で迎えた九回の第4打席。初球の真ん中に来た直球を逃すことなく振り切り、右中間席の場外に消える強烈な一発を放った。スタンドからは「あと1本、あと1本」と子どもたちのコールが起きるなか、一振りで期待に応えた。
1年生で22本、2年生で57本を放ち、そして3年生になって21本目だった。公式戦では通算48試合で23発。入学当初から本塁打を打ち、1年夏の全国選手権大会で2本塁打と高校野球ファンにその力を示した。
清宮は「そんなに打った感じがしない。すごいことなのかあまり実感がないです」と照れながら話した。100本塁打を打てた理由について「1年生から経験させてもらっている。様々なチャンスをものにできなかったときもありますし、失敗がいまの自分につながっている」と語った。
この日は、父親でラグビーのヤマハ発動機の監督・克幸さんも観戦。清宮は「最近、父親の前であまり打ててなかったのでよかった」と笑顔を見せた。
■主な選手の高校通算本塁打数
本数 氏名 高校―卒業直後の所属チーム
107 山本大貴 神港学園(兵庫)―JR西日本
100 清宮幸太郎 早稲田実(東京)
97 黒瀬健太 初芝橋本(和歌山)―ソフトバンク
87 中田 翔 大阪桐蔭―日本ハム
83 中村剛也 大阪桐蔭―西武
70 城島健司 別府大付(大分・現明豊)―ダイエー
69 筒香嘉智 横浜―横浜
64 清原和博 PL学園(大阪)―西武
60 松井秀喜 星稜(石川)―巨人
56 大谷翔平 花巻東(岩手)―日本ハム