極度の乾燥の中、水分補給に余念のない代表チーム=テヘラン
サッカー日本代表は、ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選のイラク戦が開催されるイラン・テヘランに、9日に入った。
最も懸念されたのは、7日に17人が犠牲となったテロ事件の影響。ただ、市内は意外にも平穏だった。チームが移動するバスに厳重な護衛があるわけでもなく、宿舎に武装した警備員が立っているわけでもなかった。DF昌子(鹿島)は「思った以上に静か。チームで行動していれば、なんてことはないかな」。
ガイドやホテル従業員など地元の人は、「事件は完全に解決した。人が集まる場所では念のため気をつければ、怖がりすぎる必要はない」との受け止めだ。空港や地下鉄の入り口と同様、練習場には機関銃を持った軍人の姿がある。ただ、今回の試合は日本とイラクの中立地であるイランでの開催だけに、そう多くの観客が集まらないと見られており、ピッチ外の心配は、それほど大きなものではさそうだ。
一方でピッチ内はどうか。芝の状態が悪いのではという懸念はあるが、FW大迫(ケルン)は「それは相手も条件は同じ」と気にしていない。ハリルホジッチ監督も、あまりパスを多用しない戦いを想定してメンバーを選んでいる。
今のところ、日本代表にとって…