元近鉄の吉岡雄二さんとの「1打席対決」に臨んだクルーンさん
プロ野球で初めて160キロの壁を破った元「日本最速男」が、横浜スタジアムに帰ってきた。
最新の試合結果はこちら
DeNAの球団OBのマーク・クルーンさん(44)が16日、DeNA―オリックスの試合前に元近鉄の吉岡雄二さん(45)と「1打席対決」。往年の速球を待つスタンドの期待とは裏腹に、初球はふわりとした山なりのボール球で、球速は71キロ。続く、2球目もやはり山なりの球で、今度は計測不能だったのか、球速表示はなし。吉岡さんがやすやすと中前にはじき返した。
横浜時代の2005年に160キロ超えを記録、巨人に移籍後の08年には自身の最速記録を162キロに更新した。今でも164キロを出した大谷(日)に次ぐ、歴代2位の速球投手だ。「ブルペンで投げた時に、肩に違和感を感じた」というクルーンさんは、少し気落ちした顔でベンチ裏に引き揚げた。
17日にはオリックスなどで活躍した高橋智さん(50)、18日も元オリックスのパンチ佐藤さん(52)と1打席対決を行う予定だ。
「まだ体も若いし、今回はトライアウトだ。144キロは出してほしい」とDeNAのラミレス監督。クルーンさんは「明日は出すよ」とニヤリと笑った。