ユンソナさん=東亜日報提供
ソウルの有名私立小学校で4月に起きた児童間のトラブルを巡り、日韓で活躍する女優・歌手のユンソナさんが謝罪に追い込まれる騒ぎが起きた。韓国メディアは、学校が加害者とした児童にユンソナさんの息子や大企業トップの孫が含まれていないと相次ぎ報道。ソウル市教育庁は21日、学校側が虚偽の報告をした疑いがあるとして監査を始めた。
同庁などによれば、4月20日にソウル郊外で野外活動中、児童数人が別の児童に暴行を加えた。学校側は2週間以上経った5月12日に同庁に「加害児童は3人」などと報告したが、被害児童の両親が「加害者は4人」と主張していた。
韓国メディアが6月に入って「ユンソナの息子や大企業トップの孫が加害児童に含まれていたが、学校が報告しなかった」と報道した。ユンソナさんは3度にわたって釈明し、被害児童や家族、学校側に謝罪した。
ただ、教育庁側は学校が意図的に調査を矮小(わいしょう)化したり遅らせたりした疑いがあるとし、監査に着手した。今後、関係者の懲戒を要求する可能性があるという。(ソウル=牧野愛博)