藤井聡太四段(東海テレビ提供)
将棋の最年少プロ棋士で、デビューから公式戦負け知らずで連勝記録を歴代1位タイの「28」に並べた藤井聡太四段(14)に迫るドキュメンタリーを東海テレビ(名古屋市)が制作した。23日午後7時からフジテレビ系列19局で放送される。
将棋ページはこちら
好きな駒、強いて言えば…藤井四段インタビューを動画で
藤井四段は愛知県瀬戸市に住む中学3年生。東海テレビによると、「すごい少年がいる。彼は間違いなくプロになる」との情報を得て、無名だった小学6年生の夏から取材を開始。昨年のプロデビュー前までに、研究会やリーグ戦の様子などを計20回にわたってカメラに収めてきた。
約1時間の番組では、連勝最多記録に並んだ21日の対局の模様とともに、ビデオテープ約100本分の映像から藤井四段の軌跡をたどる。
取材を続けてきた奥田繁さんは初めて取材に行った際、小学6年の藤井四段が師匠の杉本昌隆七段との感想戦で「ここはこうですよ」とアドバイスしている様子に驚いたという。「いつも彼には驚かされたので、今後どんなことで驚かせてくれるのか楽しみです」とコメントしている。
プロデューサーは、スローライフを楽しむ老夫婦の日常を丹念に追い、高い評価を受けたドキュメンタリー「人生フルーツ」の監督を務めた伏原健之さん。「成長の記録を愛情を持って伝えたい」などと語っており、地域密着を掲げるローカル局ならではの視点に注目だ。
ナレーションは、将棋のアマチュア四段でもあるタレントの萩本欽一さん。(原知恵子)