東・西東京大会の開会式で選手宣誓する早稲田実の清宮幸太郎主将=8日午前11時54分、東京都新宿区の神宮球場、北村玲奈撮影
第99回全国高校野球選手権大会の東・西東京大会の合同開会式が8日、神宮球場であり、春季東京都大会で優勝した早稲田実(西東京)の清宮幸太郎主将(3年)が選手宣誓を務めた。 これまでの高校野球生活で100本以上の本塁打を放っている強打者は「私たちは野球を愛しています」と冒頭であふれんばかりの思いを告げた。そして、「野球の素晴らしさが伝わるよう、野球の神様に愛されるように全力で戦うことをここに誓います」と結んだ。
「野球の神様に愛されるように」 早実・清宮の選手宣誓全文
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堂々とした宣誓のあと、報道陣の前に現れた清宮は第一声で「宣誓が終わってほっとしています」と笑顔を見せた。
文言はすべて自分で考えた。「愛しています」という言葉を使った理由については「『好き』より思いが伝わると思いました。また、(がんで亡くなった元キャスターの)小林麻央さんが最後に言っていた言葉として印象に残っていたのもある」と語った。「野球の神様」についても「高校野球をしてきて、運も味方につけないと勝てないと思えた。高校生らしいプレーをすれば神様も味方してくれると思う」と話した。
準備も万端整っていた。間違えることなく宣誓できたことに「暗記は試験の流れでできました」とにっこり。普段から野球のためのコンディショニングには人一倍、神経を使う清宮は「いつも練習で声がかれてしまうので、昨日の練習では控えめに声を出した」と言った。そして、初体験となった選手宣誓を「思ったより緊張しなかった。100点だったんじゃないですかね」と満足そうに振り返った。
西東京大会第1シードの早稲田実の初戦は15日、ダイワハウススタジアム八王子の第1試合(午前9時)に予定されている。