今年の「バドミントン・ホーストライアル」で日本勢過去最高の8位に入った大岩義明(日本馬術連盟提供)
海外で活躍する日本選手のなかには、国内でこそ知名度は低いが、その競技の本場では高い評価を受けている選手もいる。総合馬術の40歳、大岩義明(nittoh)もその一人。現在開催中のテニスの4大大会、ウィンブルドンと肩を並べる英国の一大イベントで、世界中の選手が目標とする大会で5月、日本勢過去最高となる8位入賞の快挙を果たした。
この大会は「バドミントン・ホーストライアル」。舞台はロンドンから西に約140キロ離れたグロスターシャー州の田舎町だが、毎年5月になると、15万人以上の観戦客がキャンピングカーなどで集まる。会場のバドミントン・ハウスはボーフォート公爵家の邸宅で、バドミントン競技の発祥地とも言われる。
総合馬術は、人馬一体の演技技術を競う馬場馬術、起伏に富んだクロスカントリーコースを走る耐久、バーなどの障害を飛び越える障害馬術の3種目を3日間で行う。同じ馬で3日間、戦いきらなければならず、人馬ともに体力と経験、集中力が必要だ。
大岩は、11歳の愛馬「ザ・デュークオブカヴァン」と出場。1日目の馬場馬術で12位につけると、2日目の耐久で10位、3日目の障害馬術で8位に順位を上げた。「やるだけのことはやった。自信がついた」と振り返った。
大岩は名古屋市生まれ。小学生…