防衛省に登庁する稲田朋美防衛相=20日午前9時57分、東京都新宿区、西畑志朗撮影
南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の派遣部隊が作成した日報問題の防衛監察本部による特別防衛監察結果について、稲田朋美防衛相は20日午前、防衛省内で記者団に対し、「なるべく早く(作業を行う)」と述べ、近く公表する考えを示した。
調査命じた稲田氏、一転疑惑の人に 自身は監察の対象外
政府関係者によると、防衛省は首相官邸にすでに特別防衛監察の結果概要を報告。19日に官邸側から同省に対し、21日の公表に向けた指示があったという。
政府関係者によると、監察結果には防衛省事務方トップの黒江哲郎事務次官や陸上自衛隊トップの岡部俊哉陸上幕僚長、辰己昌良統合幕僚監部総括官の関与が盛り込まれる見通し。
ただし、特別防衛監察は防衛相の特命で行われており、稲田氏自身は監察の対象外。日報問題をめぐっては、非公表を決めた過程への稲田氏の関与が最大の焦点となっており、監察そのものの信頼性が揺らぎかねない事態となっている。