ミッキー・カーチスさん
21日に79歳で死去した作曲家で、歌手の平尾昌晃さん。あまたのヒット曲を手がけ、1960~70年代の昭和歌謡史を彩った。関係者から悼む声が相次いだ。
作曲家・歌手の平尾昌晃さん死去 「カナダからの手紙」
肺結核が変えた音楽人生、福祉活動にも力 平尾昌晃さん
ロカビリーブームが生んだ最初のアイドルだった。1958年にデビューし、「ミヨちゃん」などのヒットを飛ばし、人気を博した。
当時「ロカビリー三人男」として平尾さん、山下敬二郎さんと共に活躍した歌手のミッキー・カーチスさんは、「3人で日劇に出たときはそれぞれお互い良いライバルだったから楽しかったよ。本当に昔から素晴らしい才能を持っているやつだったね。けいちゃん、まーちゃんが逝ってしまって、残されちゃったね。本当に寂しいよ」とのコメントを発表した。
ロカビリーブームはまもなく下火になり、歌手として転機が訪れる。61年に発表したものの、ヒットしなかった楽曲「おもいで」が、数年後にラジオで繰り返し流されたことで人気が再燃した。
この曲で再出発をはかろうとした平尾さんだったが、レコード会社から「『おもいで』を(歌手の)布施明に譲ってほしい」と言われ、泣く泣く譲ったという。作曲家転身のきっかけだった。
布施さんは、自身の公式ホームページで「先生の代役で歌った『おもいで』が私の歌謡歌手のスタートになり、そして先生はそこから作曲家の道を歩まれることとなりました。その後、『霧の摩周湖』、『恋』、『愛の園』、『愛は不死鳥』など作って頂いた作品は数十曲に及びます。アーティストとして、私人として、あまた、ご指導をいただきました」などとコメントした。
平尾さんは68年に肺結核で入…