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批判意識し「丁寧」「誠意」 首相の答弁は変わったのか

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参院予算委の閉会中審査で答弁する安倍晋三首相。後ろは稲田朋美防衛相=25日午前、仙波理撮影


東京都議選での自民党の大敗後、安倍首相が初めて臨んだ国会論戦。冒頭で「丁寧な説明をする」と宣言したが、2日間の首相の答弁を識者はどうみたか。


「その答弁無理がある」議場騒然 首相、矛盾突かれ訂正


特集:加計学園問題


首相は計10時間の審議で、130回、答弁に立った。これまでは答弁中のヤジに抗議することもしばしばあったが、今回は封印。野党のヤジにも表情を大きく変えることなく淡々とマイクに向かった。


「だいぶ姿勢が変わったのを感じた」と歴代首相のスピーチを研究するソジエ内田恵美・早稲田大教授(応用言語学)は言う。「丁寧な上にも、丁寧に」「批判にも耳を傾け」「真摯(しんし)に」「率直に認め」「誠意を持って」など、同じような概念の言葉を別の表現に言い換えて繰り返し使っていたことから、「世論の反発をかなり意識していたのだろう。緊張している様子もうかがえた」と内田さんはみる。


ただ、口調は丁寧だったが説得力には欠けたとも指摘する。「なぜ新たに獣医学部を作る必要があるのか。既存の大学ではなぜダメなのか。根拠を示して批判に答えてほしかった」


危機管理業務を手がけるゼウス…



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