新潟県加茂市の加茂暁星高校で21日、野球部のマネジャーを務める2年の女子生徒(16)が練習直後に倒れ、意識不明の重体となっていることが県警への取材で分かった。野球部の練習が終わった後、練習をした球場から同校までの約3キロを走った後に倒れたという。
同校によると、女子生徒は21日午後5時半すぎ、同校から約3キロ離れた田上町の町営羽生田野球場で練習に参加した。練習は午後7時半ごろに終わり、学校までの約3キロを25分ほどかけて男子部員と一緒に走って帰ったが、到着した直後に玄関の前でしゃがみこんで倒れた。搬送された新潟市内の病院で、低酸素性脳症と診断されたという。
女子生徒は普段、この球場に行き来する際、用具などを積み込むマイクロバスに乗っていた。この日は、けがをした部員がバスに乗るなどしたため、監督は「マネジャーは、マイペースで走って戻るように」と指示したという。加茂署は、業務上過失致傷の疑いもあるため、関係者から事情を聴いている。
同校によると、監督は女子生徒が倒れた直後に駆けつけ、「呼吸は弱いけれどある」と判断し、救急車の到着を待ったという。
同校野球部は全国高校野球選手権新潟大会に出場し、17日の3回戦で敗退した。(田中奏子、加藤あず佐)