ソウル・竜山駅前広場で除幕された「強制徴用労働者像」=12日、牧野愛博撮影
韓国の全国民主労組総連盟(民主労総)などが主導した市民団体は12日午後、ソウル中心部の竜山(ヨンサン)駅前広場で、日本統治時代に徴用されて日本企業で働いた徴用工を象徴する「強制徴用労働者像」の除幕式を行った。韓国で徴用工像が設置されるのは初めて。
進歩(革新)系の民主労総は、文在寅(ムンジェイン)政権の有力支援団体の一つ。同政権下で、国民世論にも理解が得られやすい徴用工問題を取り上げ、支持の拡大を図ったとみられる。
竜山駅前の国有地で行われた除幕式には約500人が参加。日本統治時代、長崎県にある三菱重工業の造船所で働いたという金漢洙(キムハンス)さん(98)や与党・共に民主党の議員らも出席した。金さんは「徴用工のつらい時代を思い出した」と語った。
市民団体は除幕式で「日本政府…