学校法人加計(かけ)学園(岡山市)が獣医学部新設を計画する愛媛県今治市で、吉川泰弘・新学部設置準備室長ら学園幹部3人が6日、市議会の国家戦略特区特別委員会に参考人で出席した。吉川氏は文部科学省の審議会が認可判断を保留した問題に関し、「必要な教員は確保でき、教育内容に問題はない」と強調。今月末に改善案を提出する考えを示した。
加計幹部、今治市議会の特別委出席へ 獣医学部問題
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5月に「総理のご意向」などと書かれた文書が明るみに出て以降、学園側が公の場で説明するのは初めて。獣医学部を設置する岡山理科大の柳沢康信学長、学園の渡辺良人・法人本部事務局長も出席した。
委員会では、大学設置・学校法人審議会が来年4月の獣医学部開設の判断を保留した理由に質問が集中。しかし学園側は「審議が継続中であり、説明は差し控えたい」と繰り返した。一方で柳沢学長は「入試広報のスタートは遅れるが、十分に受験生が来てくれると考えている」と強調した。
また、獣医師の新たな需要があるかなど、学部新設の前提となる「4条件」について吉川氏は「クリアしなければ事業者に認められない」と述べ、満たしているとの認識を示した。
委員会では、学園の加計孝太郎理事長の「親書」を紹介。「大変ご迷惑をおかけしている」と陳謝し、「開設準備を日々進めている」と記す内容だった。