最南端最西端ラリーの経路
バイクで初めて北極点と南極点に到達した冒険家の風間深志(しんじ)さん(66)=東京=が、本土の東西南北の端を走破するイベントに今年初めて取り組んでいる。16~18日には、最南端の佐多岬(鹿児島県南大隅町)から最西端の神崎鼻(こうざきばな、長崎県佐世保市)をめざす約500キロのラリーがある。
「日本4極巡り~THE ROUND 4POLES」(朝日新聞社後援)というイベント。先月11~13日には最東端の納沙布(のさっぷ)岬(北海道根室市)と最北端の宗谷岬(同稚内市)を結ぶ「ノーザン500」に約70人が参加した。
最南端と最西端を結ぶ「サウザン500」は10日まで参加者を募集中。道中の景勝地などに5、6カ所のチェックポイントを設けるが、タイムは競わない。国道や高速道路など自分で選んだコースを制限速度を守って安全に走り、旅を満喫するラリーだ。チェックポイントはレース直前に発表するという。バイクの排気量は問わず、原付きバイクでも参加できる。
16日は南大隅町で最南端到達メダルの授与や風間さんのトークショーなどがあり、17日に佐世保市に向け出発。佐世保市には17日午後から18日昼にかけてゴールする。自宅などから最南端、最西端の一方だけを目指す「最南端・最西端ミーティング」もある。
バイク愛好家の裾野を広げるのが狙い。風間さんは「九州は素晴らしい見どころが盛りだくさん。バイクで楽しんでほしい」と参加を呼びかける。
参加費はサウザン500が7千円、最南端ミーティングが3500円、最西端ミーティングが2千円。ホームページ(
https://www.round4poles.com/
)からエントリーできる。問い合わせは風間深志事務所(03・3447・8522)。(小浦雅和)
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かざま・しんじ 1950年、山梨県山梨市生まれ。バイクによる史上初の北極点、南極点到達や、チョモランマ(エベレスト)に6005メートルまで登った世界記録を持つ。82年のパリ・ダカールラリー二輪の部に日本人として初参戦し総合18位。2004年のダカールラリーでの事故で左足を骨折し歩行が不自由になった後も、バイク関連の多くのイベントを手がける。今年1月には三男の晋之介さんがバイクで同ラリーを完走。親子で完走者となった。