市民連合世話人の山口二郎・法政大教授(右から4人目)らから野党共闘を求める要望書を受け取る立憲民主党の枝野幸男代表(同5人目)=3日、東京・永田町の衆議院第一議員会館、清水大輔撮影
野党共闘を呼びかけてきた「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)の世話人、山口二郎・法政大教授らが3日午後、東京・永田町で立憲民主党の枝野幸男代表と会談し、衆院選小選挙区で候補者を一本化するよう要望した。枝野氏は「皆さんの思いを受け止め、実現できるよう努力する」と応じた。
特集:2017衆院選
国会前デモをきっかけに結成された市民連合は、先月26日にも、民進、共産、自由、社民の4野党に対し、憲法9条改正反対や安全保障関連法の白紙撤回など7項目の政策要望を提出していた。しかし、その後、民進党は希望の党への合流、立憲民主党への参加、無所属に3分裂。自由党の小沢一郎代表も無所属での出馬の意向を示した。そのため、枝野氏に改めて要望書を手渡し、立憲民主党が共産、社民と連携するよう求めた。
選挙区によっては3野党と協議の上、民進出身などの無所属議員も応援するという。世話人の中野晃一・上智大教授は「(安保法制を肯定する)希望の党と共闘することはできない。(民進リベラル系が参加する)立憲民主党が立ち上がり、有権者に選択肢が示されたのはよかった」と語った。(清水大輔)