前半、相手と競り合う小林(奥)=関田航撮影
サッカーの国際親善試合キリンチャレンジカップは10日、神奈川・日産スタジアムであり、日本代表(世界ランク40位)はハイチ代表(同48位)と3―3で引き分けた。日本は前半7分、左クロスをMF倉田が頭で合わせて先制。同17分にはFW杉本が代表初ゴールを決めた。しかし、後半8分にハイチに2―2とされ、同33分にはミドルシュートで3点目を奪われた。日本は終了間際の同47分、味方のシュートをゴール前でMF香川が押し込み、追いついた。
日本は11月に欧州に遠征し、ブラジル、ベルギー両代表と強化試合を行う。
■初先発の小林、攻撃を活性化
代表戦で初先発したMF小林は左足から繰り出す長短のパスで攻撃を操った。前半14分にはDF長友へ絶妙のスルーパス。ゴールはならなかったが、球によく絡んで攻めの潤滑油になった。途中出場したニュージーランド戦で「もっとボールに触れた」と話した反省を生かした。
■ベテラン長友 アシストで存在感
主将を務めた長友が先取点をアシストした。前半7分、左サイドを駆け上がると、ゴールライン際からえぐるようなクロス。ニアサイドの倉田の頭に合わせた。「今のままではW杯で結果を残すことはできない。プレーの精度を上げなければ」と危機感を語っていた31歳。国際Aマッチ99試合目で存在感を示した。
■3試合ぶり先発の乾 攻撃にアクセント
乾が左サイドで日本の攻撃にアクセントをつけた。前半38分に左から相手をかわし、切り込んで右足でシュート。8月のW杯アジア最終予選の豪州戦以来、3試合ぶりの先発出場に、「チームとしていい形が何度も出せるようにしたい」と臨んだ。途中出場しクロスで決勝点の起点となった6日のニュージーランド戦に続き、存在感を示した。