大阪市中央区の期日前投票所では、投票する人の列がロビーまで延びていた=21日午後3時6分、井手さゆり撮影
各地の期日前投票所では21日、台風21号による天候悪化を前に投票を済ませようと有権者が列をなした。行列ができていた大阪市中央区で記者も投票してみた。
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台風21号が迫る中、各地の衆院選の期日前投票所では21日、天候悪化を前に投票を済ませようとする有権者らが列をなした。
大阪市中央区役所の投票所では同日午後、最大約150人が並び、40~50分待ちに。斎藤拓也副区長は「期日前投票の制度が始まって以来こんなに並んだのは初めて」。普段は投票日当日に行くという事務職員、田中信枝さん(74)は「明日は台風なので今日来た。混んでいるとは思わなかった」と話した。
神戸市東灘区役所では、投票が最大1時間待ちとなり、投票所がある4階フロアから人があふれて入場制限を設ける時間帯もあった。松山市内の商業施設に設けられた投票所では約30~40メートルの列ができ、1時間に350人以上の投票を受け付ける状況が続いた。
20日から行列ができたという大阪府豊中市では、市内3カ所のうち2カ所の投票所で、最大1時間待ちの行列ができた。同市選挙管理委員会によると、1時間に400人以上の投票を受け付ける時間帯もあり、職員を増員して、対応したという。
一方、四国4県と兵庫県の離島の一部では、台風の高波で投票箱を開票所に運べなくなる恐れがあることなどから、1日前倒しして21日に投票を実施した。