今回の衆院選で「気になる」数字を挙げてみると…
衆院選は22日、投開票日を迎える。突然の解散や野党再編が話題になったが、今後の日本政治の行方を占う重要な選挙だ。有権者の審判を前に、いくつかの数字に改めて注目してみた。
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■「安倍自民」の勝敗
自民党の公示前勢力は284議席。この増減が安倍晋三首相(自民党総裁)の求心力に直結する。首相をよく知る元政府高官は「増えれば国民に支持されたという思いを強め、やりたいことに突っ走る」とみる。
首相が意欲を示す憲法改正の発議に必要なのは、定数(465)の3分の2にあたる310議席。自民、公明両党でこの数字に達すれば、与党で改憲を発議できる勢力を保てる。さらに、参院で否決された法案などを衆院で与党が再可決することもでき、国会を与党ペースで運営する「力」にもなる。
■「魔の2回生」返上か
公示前勢力で自民の4割近くを占めるのが、当選2回の前職(101人)。ほとんどが自民が大勝した2012年と14年の衆院選という「追い風」の中で当選しており、「2回生は苦労知らずで脇が甘い」(当選3回の前職)との指摘もある。一部で不祥事が相次ぎ、「魔の2回生」とも呼ばれた。こうした自民若手の当落も注目だ。
■野党分裂の…