パウエルFRB理事
来年2月で任期切れとなる米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の後任人事で、米ウォールストリート・ジャーナル紙は1日、ホワイトハウスがFRBのパウエル理事に指名の方針を打診したと報じた。トランプ大統領は同日、議長人事を2日午後(日本時間3日未明)に発表するとしたうえで、「この人物にとても感銘を受けるだろう」と話した。
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同紙によると、トランプ氏は先月28日までにパウエル氏を起用する方針を固め、31日にパウエル氏と話をしたという。トランプ氏は1日、記者団に「イエレン氏はすばらしい」と評価しながらも、再任するかどうかを問われると「そうは言っていない」と明言を避けた。
パウエル氏はブッシュ(父)政権で財務次官を務めた後、投資会社カーライル・グループのパートナーを経てオバマ政権下の2012年にFRB理事に就任した。金融政策では「中立派」とされ、緩やかに利上げを進めるイエレン議長の路線を引き継ぐものとみられている。
現職のイエレン氏は、FRB約…