白石容疑者の部屋のイメージ
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、遺体が隠されていた収納箱のほかに、中身が空の箱が一つ、室内に残されていたことが、捜査関係者への取材でわかった。白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=は犯行のたびに箱を用意していたといい、警視庁は、10人目を狙う計画を立てていた疑いがあるとみている。
特集:座間9遺体事件
捜査1課によると、約6畳の室内には箱が積み重ねられるなどしており、クーラーボックス三つと大型の収納箱四つの計7箱から、9人の頭部のほか、足や腕などとみられる骨が見つかっている。捜査関係者によると、室内にはこのほか、中身が空の箱が一つあった。工具などを収納するのに使われるRVボックスと呼ばれるもので、室内の壁際に置かれていたという。
白石容疑者は9人全員の殺害を認め、箱や女性らの拘束に使ったとする結束バンドなどについて、「1人目の殺害後に購入した」と供述している。捜査関係者によると、遺体を隠していた収納箱も2人目以降、犯行前後にその都度、準備していた疑いがあるという。見つかった空の箱も10人目に対する準備だった可能性があり、同庁は購入時期などの裏付けを進めている。
同庁のこれまでの調べで、白石…