表彰台で記念撮影に応じる(左から)2位のアダム・リッポン、優勝したセルゲイ・ボロノフ、3位のアレクセイ・ビチェンコ=北村玲奈撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯は12日、大阪市中央体育館で閉幕した。大会出場選手らによるエキシビションがあり、女子優勝のエフゲニア・メドベージェワ(ロシア)や同5位の宮原知子(関大)らが華麗な演技を披露した。
フィギュア特集 Kiss and Cry
今大会、表彰台に日本選手の姿はなかった。優勝候補だった羽生結弦(ANA)は開幕前日の公式練習で右足を負傷し欠場。平昌(ピョンチャン)五輪の代表選考がかかる12月の全日本選手権に向けて治療に専念する。
17大会ぶりに表彰台を逃した女子は、左股関節の疲労骨折から約11カ月ぶりに復帰した宮原が191・80点で日本勢最高の5位に入り、復活の兆しを見せた。「ジャンプをもっと戻さないといけないけれど、焦らずに全日本選手権でしっかり合わせられれば」と話した。7位の本郷理華(邦和スポーツランド)はジャンプの回転不足の克服を課題に挙げた。
男子の友野一希(同大)、佐藤洸彬(ひろあき、岩手大)、女子の白岩優奈(関大ク)の3選手はGPシリーズデビュー戦だった。友野は7位、佐藤は最下位の11位に終わったが、シニアの国際大会を経験し、指針を得た。友野は「たくさん足りないところが見つかった。伸びしろもあるし、わくわくしている」と振り返った。8位の白岩も練習通りの力を発揮できず悔しさが残った。「もっと堂々と演技したい」と成長を誓った。(浅野有美)