高速道を逆走したバスのイメージ
全但(ぜんたん)バス(本社・兵庫県養父市)が運行する大阪発豊岡行きの高速バスが11月、舞鶴若狭自動車道で降りる予定のインターチェンジ(IC)を誤って通過し、バックで約560メートル逆走してICまで戻っていたことが分かった。8人の乗客にけがはなかった。
高速道路でのバックは道路交通法で禁止されていることから、兵庫県警高速隊は「事実の確認と捜査を進める」という。
同社によると、運転していたのは男性運転手(52)。11月3日午後8時40分ごろ、舞鶴若狭道の春日IC(同県丹波市)で降りるところを、そのまま直進した。乗客から「道が間違っている」と指摘を受け、いったん路肩にバスを停止。ハザードランプを点滅させながら、走行車線を約560メートルバックで戻った。ドライブレコーダーには、追い越し車線を走る車11台とすれ違う様子が映っていたという。
同10日に匿名の電話で発覚。社内調査に対し、「うっかりしていた」と説明したという。同社は運転手を3日間の乗務停止処分にした。現在は路線バスの乗務に就いているという。
同社は「乗客らに怖い思いをさせ、大変申し訳ない。重大事故を招きかねない事案だけに、再発防止と乗務員の教育を再度徹底したい」としている。