1995年の甲子園ボウルで法大に勝ち、同じOLの後輩たちが胴上げしてくれた
アメリカンフットボールの大学日本一を決める甲子園ボウル(全国大学選手権決勝)が17日、阪神甲子園球場である。今回で72回目を迎える大会をかつて戦った朝日新聞スポーツ部記者3人が、当時の思い出を振り返った。
地獄と天国を見たキッカー 関学大OB語る
記者の兄、弟の取材は… 関学大OB語る
【篠原大輔(京大OB)】
1995年12月17日、京大4年で出た第50回甲子園ボウルが、私のフットボール人生最高の思い出だ。4年間でたった一度だけ、誇れるプレーができた。
偉そうにアメフトの記事を書き連ねているが、選手としては、ほんとにしょうもない男だった。2回生の秋のリーグ初戦にLBのスターターで出るチャンスをもらったが、3戦目に向けた練習で大けが。そこから腐って鳴かず飛ばず。4回生になるときに守備からOL(攻撃ライン)になったが、当時のOLは新3回生にデカくて強い5人がそろっていた。そこへ中途半端な体格の自分が入っていく。正直言って、「なんで俺がOLやねん。(水野弥一)監督の気まぐれやろ」と思っていた。早々にスターター争いをあきらめた。情けない限りだ。
でも、一つ目標を決めた。引退…