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カメラ握ると痛み忘れる…難病の写真家、病床で写す風景

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-12-21 11:42:49  点击:  切换到繁體中文

 

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病室から撮った朝焼け(高橋貴久男さん提供)


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血液のがん「多発性骨髄腫」で闘病中のベッドに横たわりながら、病室から望む風景を撮り続けてきた写真家がいる。「病室写真家TAKA」こと高橋貴久男さん(56)=大阪市東淀川区。現在は自宅で闘病を続ける。これまで撮りためた作品のうち約100点を展示する個展を21日から兵庫県芦屋市で開く。「写真を通して人を元気づけることが、私の使命」と話す。


入院中の病室。朝焼けや夕焼け、夜景。雲の多い日と少ない日。同じ窓越しに撮っても、空の表情は多様だった。首に負担がかかるためベッドの傾斜は45度まで。愛用の一眼レフカメラを持ち上げるのもままならない。でも、撮り続けた。「カメラを握ると痛みを忘れられた」


写真との出会いは20年ほど前。友人の誕生日会用にデジタルカメラを購入したのを機に、ふとした友人の表情や日常の風景を撮るのに夢中になった。不動産会社を経営する傍ら、独学で写真を学んだ。パーティーやセミナーなどの撮影を依頼されるまでになった。


2015年10月、突然背中に激痛を覚えた。診察を受けたが原因ははっきりしなかった。痛みは徐々に体中に広がり、昨年7月、「焼いた刃物を背中に刺されたような強い痛み」で起き上がれなくなった。大阪市内の病院で精密検査した結果は、多発性骨髄腫。全身の骨ががん細胞にむしばまれ、複数の骨折も判明し、緊急入院となった。


「最初は『まさか私が……』と…




 

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