電気・ガスの小売り自由化の影響
エネルギー市場の改革が進んでいる。昨春の電気に続き、今年4月は都市ガスの小売りが自由化された。電気、ガスの垣根を越えた顧客の争奪戦が本格化しつつある。
「中部電力のガス料金は東邦ガスよりお安く設定しています」。16日、イオン津ショッピングセンター(津市)で、中部電の担当者が客に東邦ガスからの切り替えを呼びかけた。電気とガスがセットになったプランは、標準世帯では1年あたりのガス料金が東邦ガスより約7%(約4500円)安い。「年金生活なので少しでも安くなれば」と話す女性(77)は中部電のガスプランを申し込んだ。
料金攻防は激しさを増している。東邦ガスは1月、標準世帯のガス料金を年約1千円値下げすると発表した。すると、中部電は約3週間後、東邦ガスより約5%安いガス料金を打ち出した。東邦ガスの冨成義郎社長は「月々の料金差はコーヒー1杯分ほど」とした上で「駆けつけサービスは我々が圧倒的に強い」。
だが、コーヒー1杯分ほどの料…