検討課題となっているカレンダー
天皇陛下が退位して上皇となり、皇太子さまが新天皇に即位する2019年の皇位継承で、祝日のあり方をどうするかが政府の課題となっている。天皇誕生日の12月23日を平日に戻すのか。新天皇の即位日を恒久的な祝日にして10連休にするのか。国民生活への影響が大きく、関心も高い。
菅義偉官房長官は21日の記者会見で、現在の天皇誕生日を退位後にどうするかについて問われ、「どのような日を祝日にするかについては多様な論点があり、国民各層の幅広い議論が必要だ」として、慎重な物言いに終始した。
退位を実現する特例法は、皇位継承後は天皇誕生日を20年から2月23日に改めると明記。一方で12月23日の扱いは定めておらず、新たな立法措置をしなければ19年以降は平日に戻る。
首相官邸内には「上皇誕生日としたら、権威の二重性につながる」(幹部)として、祝日のままにすることに消極的な意見が多い。一方で直後にクリスマスがあることから、「平日に戻ると困る業界やがっかりする国民も多い」と指摘する別の幹部もいる。
昭和天皇の誕生日の4月29日…