原子力規制委員会は25日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた安全対策の基本方針が新規制基準を満たすと認める審査書の最終案を、27日の定例会に諮ることを決めた。10月に公表した審査書案に対する一般からの意見を踏まえ、最終案をまとめた。異論が出なければ正式決定し、安全対策の基本方針を許可する見通しだ。
柏崎刈羽原発、新基準適合を了承 規制委、異論出ず
柏崎刈羽原発、基準適合へ 東電の適格性を条件付き容認
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許可されれば、福島第一原発事故を起こした東電の原発では初めてとなる。
審査では、東電が原発を再び運転する「適格性」が焦点になった。規制委は、「経済性より安全性を優先する」などとする安全姿勢を、法的拘束力のある保安規定に盛り込むことを求めた。審査書が正式決定した後は、保安規定の審査に入る。東電が安全姿勢をどう盛り込むかが焦点になる。