安全対策が適合とされた関西電力の大飯原発の(奥から)3、4号機=22日午前、福井県おおい町、朝日新聞社ヘリから、遠藤真梨撮影
原子力規制委員会は22日、再稼働を目指す関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の安全対策が、新規制基準に適合すると認める審査書案を了承した。30日間の意見募集を経て正式決定する。大飯原発3、4号機をめぐっては、2014年に福井地裁で運転差し止めを求めた住民らが勝訴し、関電などが控訴している。地震対策を巡る裁判が続くなか、安全対策が了承された。
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再稼働にはさらに二つの認可や検査が必要で、関電も、耐震対策などの工事が5月までかかるとしている。地元自治体の同意が得られても、再稼働は夏以降となる見込みだ。
適合が認められたのは、審査書案が先月正式決定した九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県)に続き6原発目、計12基となった。公表された審査書案は約410ページ。23日から来月24日まで一般から意見を募る。大きな修正がなければ正式決定し、安全対策の基本方針が正式に許可される。
大飯原発3、4号機をめぐって…