ダイヤモンドバックスへの入団が決まったオリックスの平野。ボールには「一所懸命」の文字を添えた
プロ野球オリックスから海外フリーエージェント(FA)権を行使して大リーグのダイヤモンドバックスへ入団が決まった平野佳寿投手(33)が26日、入団報告会見を開いた。主な一問一答は次の通り。
――今の心境は
少しほっとしているというのもありますけど、向こうに行くだけじゃなく、しっかり結果を出さないといけない。ここからトレーニングして、少しでも向こうで長くできるように頑張りたい。
――決め手は
一番初めにオファーをいただいていました。実際にGMや監督とお会いして、すごい僕に対する熱意をもってくれていました。「こんなに評価していただいているんだ」と思い、それが一番の決め手になりました。
――ダイヤモンドバックスの印象は
強いと思います。今年もナ・リーグ西地区2位ということで、プレーオフも見ていました。一員になれるのはすごく楽しみ。
――大リーグを意識したのはいつか
初めて国内FAをとれた時、意識はしていましたが、(本格的には)今年のシーズン中です。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選ばれて投げさせていただいた時は、力試しでいったわけではなかった。行ってみてから評価していただいていると聞き、ちょっとずつ芽生えていった。
――WBC球に対応していた
最初はすごい苦労した。投げていてもフィットしていると思わなかったんですけど、たまたま結果がついてきた。この11、12月はキャッチボールをその球でしています。めちゃめちゃ滑りますね。
――狙いたいポジションは
最初からクローザーとは思っていませんが、向こうの話ではそういうところを担ってほしいと言われた。それは光栄なこと。少しでも期待に沿えるように、一からアピールしていきたいと思います。
――日本での通算156セーブという数字は自信になるか
日本でやったことがアメリカで通用するとは思っていないので、それは変な勘違いをしないように、しっかりしていこうと思っています。
――対戦したい打者は
んーーー、大谷君。何度も対戦しているので、向こうでもしっかり抑えられるようにしたい。
――目標の数字は
日本でもずっと言っているんですけど、50、60、70試合と投げたい。試合数というのは一番、自分の中で意識してやりたいと思っているところです。
――オリックス球団に向けて
12年間ありがとうございました。ずっとお世話になって、あまり期待に応えることが出来なかったかもしれないですけど、最後、FA宣言してからも何一つ文句も言わず、せかすこともなく待っていただいた。それが僕にとって一番心強かった。みなさん快く送って下さっていますので、本当にありがたいと思っています。
――ファンに向けて
一緒に優勝することができなかったですけど、いつも温かい声援をいただき、力になりました。国は変わりますけど、自分らしさを出していきたいと思いますので、少しでいいのでまた応援していただけたらうれしいなと思います。