自宅近くのシドニー湾内で27日、ボートに乗るターンブル首相(マトリックスニュース提供)
オーストラリアのターンブル首相がシドニーでの休暇中に、地元州が義務づける救命胴衣を着用せずにボートに乗ったため、250豪ドル(約2万2千円)の罰金を科せられた。ターンブル氏は「今後は必ず着ける」と弁明した。現地紙オーストラリアン(電子版)が29日、伝えた。
同紙は28日の朝刊で、赤いラッシュガードに海水パンツ姿のターンブル氏が前日に、自宅近くのシドニー湾内を1人で船外機付きのゴムボートに乗る写真を掲載。これを見た州海運当局が29日までにターンブル氏に罰金を科した。地元ニューサウスウェールズ州は、法律で、今回のように小さなボートに1人で乗る時やカヌーに乗る時などには、救命胴衣を着けなければならないと定めている。
ターンブル氏は28日、フェイスブックに海運当局との電話で自身の行為が違反にあたると説明を受けたと投稿。「埠頭(ふとう)からビーチまで20メートルくらいボートを動かしただけだった。だが、たとえ短い距離でも救命胴衣が必要だった。これからはいつでも着けると確認する」と釈明した。(シドニー=小暮哲夫)