民進党の新代表に選出され、あいさつする大塚耕平氏=31日午後3時4分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影
民進党は31日、党本部で両院議員総会を開き、辞任を了承した前原誠司代表の後任に、大塚耕平・元厚生労働副大臣(58)=参院愛知選挙区=を選出した。任期は来年9月まで。大塚氏は幹事長など執行部人事に着手した。衆院選で分裂した党を立て直して、政権に対抗する結集軸をつくれるかが課題になる。
民進は参院の野党第1党。大塚氏は両院総会後の記者会見で「厳しい状況の中での代表就任だが、党の再生と運営に邁進(まいしん)したい。できるだけ非自民、野党勢力の議席が伸ばせるような構造をつくっていくのが私たちの仕事だ」と語った。
新代表選びは衆院選での希望の党の敗北を受けて、希望への合流を主導した前原氏が30日に引責辞任したことに伴い、急きょ設定された。後任候補には、党籍を残したまま衆院会派「無所属の会」を結成した岡田克也・元民進代表の名前も挙がったが、岡田氏が辞退。31日に立候補を届け出たのは大塚氏だけだった。
大塚氏は、日本銀行勤務を経て2001年参院選で民主党から立候補して初当選。当選3回。民主党政権では、内閣府副大臣などを歴任した。