記念撮影の前に、宇野昌磨(右)の銀メダルをかけ直す羽生結弦=遠藤啓生撮影
フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇達成となる金メダルを獲した羽生結弦(ANA)が、競技から一夜明けた18日、記者会見を行い、「夢がかなったので、とても満足。取るべきものは取ったし、やるべきことをやった」と改めて喜びを語った。
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SPIN THE DREAM 羽生結弦
羽生は「スケートを滑れて本当に幸せで、オリンピックのマークがあって、たくさんの方が応援してくれて」と満足感を語った。また。今後については、「スケートにかけてきてよかった。もうちょっとだけ自分の人生をスケートにかけたい。とりあえずスケートをやめるつもりはない」。一方で、「痛み止めを飲まない状態ではジャンプを跳べない」と言い、回復までどれほどかかるかは「期間がほしい」と明言しなかった。
将来についても質問があった。羽生は「世界の色んな所を回りながら1位を目指している人を手助けしたい。経験をみんなに伝える仕事。コメンテーターもあるかもしれないが、テレビ(を通じて)ではなく、できれば直接、選手の手助けをしたい」と思いをはせていた。
一方、会見の終盤に「嫌われたくないって思うし、いろんなことをしゃべるほど嫌われるし、書かれるし、うそみたいな記事も出てくるんだろうなって思います」と、何らかの報道に対して言及。「ただ、僕がしゃべったこと、僕が作ってきた歴史は変わらないし、自分の中で誇りを持って、五輪の金メダリストになったと思っている。金メダリストとして人生をまっとうしたい」と締めくくった。(後藤太輔)