平昌冬季五輪は23日、フィギュアスケート女子フリーは、ショートプログラム(SP)首位でロシアから個人資格で参加する15歳のアリーナ・ザギトワ(OAR)が156・65点を出し、合計239・57点で金メダルを獲得した。SP2位で世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ(OAR)は、156・65点で合計238・26点で銀メダル。
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SP3位のケイトリン・オズモンド(カナダ)がフリーで152・15点を出し、合計231・02点で銅メダル。SP4位の宮原知子(関大)がフリーで自己ベストの146・44点を出し、合計222・38点で4位。SP5位の坂本花織(シスメックス)はフリーで136・53点で合計209・71点で6位だった。
ザギトワは演技前半はステップ、スピンでつなぎ、演技後半に七つのジャンプ要素を全て固めた。3回転ルッツからの2連続ジャンプは単独になったが、終盤の3回転ルッツに3回転ループを付けて修正して13・91点を加点。スピン、ステップでレベル4を獲得し、技術点は81・62点、演技構成点は75・03点だった。
メドベージェワは冒頭の3回転フリップ―3回転トーループの2連続ジャンプで11・00点、演技後半の3回転サルコー―3回転トーループで11・17点を加点した。スピン、ステップもレベル4を並べて技術点は79・18点、演技構成点は77・47点だった。
最終グループ1番目で登場した宮原はオペラの「蝶々夫人」の曲に乗せ、フリーの冒頭で3回転ループを成功し、6・10点、続く3回転ルッツ―3回転トーループの連続ジャンプを決め、11・30点を稼いだ。演技後半も3回転ルッツからの3連続ジャンプで10・61点を得た。ステップ、スピンは最高のレベル4を獲得するなど、技術点は75・20点、演技構成点は71・24点だった。
坂本は冒頭の3回転フリップ―3回転トーループで10・80点、演技後半のダブルアクセル(2回転半)からの3連続ジャンプで11・19点をマークしたが、終盤の3回転ループの着氷が乱れた。技術点は68・42点、演技構成点は68・11点だった。
アリーナ・ザギトワ(OAR)
2008年に競技を始め、昨季の世界ジュニア選手権で優勝した15歳の新星。今季シニアデビューし、名古屋であったグランプリ(GP)ファイナル初出場で優勝。1月の欧州選手権も制した。初出場の平昌五輪ではショートプログラム(SP)で世界歴代最高の82・92点を出し、首位に立った。155センチ。
エフゲニア・メドベージェワ(OAR)
2015年の世界ジュニア選手権で優勝し、16年、17年と世界選手権を2連覇した18歳。競技は選手だった母の影響で3歳から始めた。今季は右足を骨折し、2連覇していたグランプリ(GP)ファイナルを欠場した。復帰戦の欧州選手権は2位。平昌五輪のショートプログラム(SP)は2位につけた。162センチ。