後半39分、勝ち越しゴールを決める名古屋のジョー(右から3人目)=加藤諒撮影
(24日、名古屋3―2ガ大阪)
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「サッカーは失点をしないゲームというよりも、得点をするゲームだと思っている」。そう語る風間監督に率いられる名古屋が、その言葉通りのスコアでJ1復帰戦を飾った。
鳴り物入りで加わった昨季ブラジル1部リーグ得点王のFWジョー、昨夏に途中加入して7得点14アシストのMFガブリエルシャビエル。前線のブラジル選手が全得点に絡んだ。
同点に追いついた前半26分の1点目はジョーがアシスト。「思った以上に速いサッカーだった」と初のJリーグに少し戸惑っていたという。だが、冷静。自分で得点を狙える場面だったが「横でフリーだったのでパスした」と対応力を見せた。後半39分の決勝点はFWらしく最終ラインの裏に飛び出し、絶好のパスを受け取った。
開幕直前に守備の補強で急きょ加入したDFホーシャまでもが、FKからのこぼれ球を押し込んだ。ブラジル勢の活躍が目立ったが、風間監督は「得点に絡んでいない場面でも数多くの崩しがうまくいった」。ボールを速く動かして守備を崩すという狙いの、チーム全体への浸透に手応えを感じている。
白星で名古屋が2シーズンぶりのJ1に戻ってきた。「質、精度もこれから積み上げていかなければいけない」。勝ってなお、伸びしろを語る風間監督だった。(松本行弘)