辞意を伝えた後、報道陣の取材に答える佐川宣寿氏=9日午後8時52分、東京・霞が関、越田省吾撮影
国税庁長官を辞任した佐川宣寿氏との主なやりとりは次の通り。
特集:森友学園問題
――今日辞任の理由は。
「三つの理由が基本的には辞職の理由だが、特に3点目の決裁文書の話が国会で大変大きな議論になっており、提出時の担当局長だったので責任を感じて本日辞職した」
――(近畿財務局の職員の)自殺は知っているか。
「ニュースで知りました。本当に残念なことであり、心からご冥福をお祈りしたい」
――国会で価格交渉はないと言っていたが、事前の価格交渉は今でもなかったと。
「個別の国有財産行政に関わるので私からコメントは差し控えたいが、私の答弁を踏まえて今の太田(充・理財)局長が答弁しているので、国会で太田局長がお答えしたことに尽きる」
――(文書の)書き換えを指示したことはあるか。
「大阪地検の捜査を受けているので、一切コメントを差し控えたい」
――森友学園への土地売却は適正な価格だったと今でも思うか。
「不動産鑑定価格からその時々の処理費用を引いたのが適正な価格だと考えている。少なくとも局長時代はそう考えていた」
――反省、悔いは。
「その時その時、一生懸命やらせてもらっていたが、今になって思うと国会でも私の答弁に関して議論頂き時間を使ったわけだし文書管理についても批判を頂いた。反省すべき点はあったと思っている」