森友学園との国有地取引に関する決裁文書を財務省が改ざんしていた問題で、国会周辺には前夜に続き多数の人が集まり、抗議の声を上げた=13日夜、東京・永田町、藤原伸雄撮影
財務省の公文書改ざん問題で、市民らは全国各地で怒りの声をあげた。
特集:森友学園問題
13日夜、複数の市民団体が国会周辺に集まり、公文書改ざんの真相究明と麻生太郎財務相ら安倍政権の責任を求める緊急のデモを行った。「森友文書改ざん許さない!」と書かれた横断幕を掲げ、「安倍も麻生も責任をとって辞任を」などと声を上げた。
「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が主催。マイクを握った久保木太一弁護士(27)が「公文書の改ざんはあってはならない。一刻も早く国民に民主主義を返してください」と声を上げ、市民から拍手がわいた。実行委員会は14~16日と19日にも、午後6時半から国会周辺でデモを予定。別の市民団体は官邸前で連日のデモを予定している。
札幌市中心部でも13日午後5時過ぎ、プラカードや横断幕を持った市民ら約15人が「安倍首相と麻生財務相は退陣を」「安倍内閣のうそを暴いて民主主義を守ろう」と声を上げた。参加した札幌市の斎藤哲さん(47)は「行政の信頼を根本から揺るがす問題。役人の処分だけで終わらせてはいけない」と語った。
北海道釧路市のJR釧路駅前でも同日夜、市民団体の呼びかけに集まった約50人が「森友 公文書改ざん 許さない」などのプラカードを掲げた。19日まで続けるという。
福岡市中央区天神の繁華街でも13日夕、市民団体の有志ら約20人が「森友改ざん絶対許さん」などと書かれたプラカードを掲げた。
静岡市のJR静岡駅前でも13日夕、地下通路に約30人が集まって「安倍内閣は総辞職」と訴えた。