入省式を終えて記者の質問に答える野崎宇一朗さん(左)と都賀友美さん=2日午前、東京・霞が関の財務省、代表撮影
森友学園との国有地取引をめぐる公文書改ざん問題に揺れる財務省で2日、入省式があり、新たに採用された職員22人が式に臨んだ。矢野康治官房長が一人一人に辞令を手渡し、改ざん問題について「信頼失墜を招いてしまい、大変申し訳ない」と謝罪。そのうえで、「自分と違う意見にも謙虚であってほしい」などと訓示した。
入省者代表の中村茜(あかね)さんは「公共の利益のために勤務すべき責務を深く自覚し、不偏不党かつ公正に職務の遂行に当たることを固く誓います」と宣誓した。
式後の取材で、大臣官房総合政策課に配属予定の野崎宇一朗(ういちろう)さんは改ざん問題について、「率直に驚いたし、残念なこと。信頼回復の特効薬はなかなかないと思う。今回の一件を重く受け止め、二度と起こさないように誠実に職務に当たっていくことを胸に頑張りたい」と話した。
関税局に配属予定の都賀(つが)友美さんは「これから入省する時にこうしたことが起こって、より一層、他人事ではなく、重く受け止めることにつながった。信頼を得られるように職責を果たしていきたい」と語った。
同省秘書課によると、今回の改ざん問題を受けて内定を辞退した人はいなかったという。