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昨夏の悪夢、自虐ネタにして再出発 大阪桐蔭主将・中川

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-4-4 12:46:35  点击:  切换到繁體中文

 

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昨夏の全国選手権の仙台育英戦で、九回に一塁ベースを踏めずにセーフにしてしまった大阪桐蔭の中川(中)


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(4日、選抜高校野球・決勝 智弁和歌山―大阪桐蔭)


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「気持ちは高ぶっているけど、落ち着いてもいる。何が何でも春の連覇を達成したいという思いです」。選抜大会決勝を前に、大阪桐蔭の主将、中川卓也は決意を語った。


苦い経験を糧にして、ここまで走り続けてきた。


昨年8月19日。春夏連覇を目指した全国選手権の3回戦だった。仙台育英を相手に1―0でリードして迎えた九回2死一、二塁。あと一人で勝利というところで、平凡なゴロが遊撃手の正面に飛んだ。


一塁手だった中川は「ショートが二塁に投げてアウトを取ると思った」。勝利を確信し、気を緩めた瞬間、遊撃手は一塁へ送球してきた。慌ててベースへ入ろうとしたが、遅れた。送球を受けながら右足でベースに触れようとしたが、またいでしまった。ようやくベースを踏んだとき、ヘッドスライディングした打者走者の手はすでにベースに到達していた。


ここで満塁。次打者に逆転サヨナラ打を浴び、3年生とともに戦った夏が終わった。


「後悔しろと言われれば、一生後悔していられます」。あのプレーを中川はそう振り返る。


だが、立ち止まってはいられない。新チームでは同級生部員の満場一致で主将に任命された。時に「ベース踏み外し」を自虐ネタにしながら、隙のないチーム作りに取り組んできた。


今大会は3回戦、準々決勝で先制打を放つなど、3番打者としてチームを引っ張る。準決勝は九回に追いついて延長戦でサヨナラ勝ちするなど、チームに粘りが出てきているのも感じる。


「夏は悔しさしか残らなかった。甲子園の悔しさは甲子園でしか返せない。どんな展開になろうと、九回が終わった時点で相手よりも1点多く取っていればいい」


大阪桐蔭の主将は、甲子園の怖さを知っている。(山口史朗)




 

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