アダルトビデオ(AV)出演の仕事を当時19歳の女性に紹介したとして、職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いでAVプロダクション社長の国分恵介容疑者(37)が逮捕された事件で、女性が出演を拒んだ際、「仕事と割り切ってやれ」などと強く説得されたと話していることが警視庁への取材でわかった。国分容疑者は「弁護士と話すまでは何も話しません」と述べているという。
保安課によると、女性はプロフィルに「できない」と記した撮影時の具体的な行為について「できる」と書くよう指示されたとも話しているという。国分容疑者が書き換えた部分もあるという。同課は、国分容疑者らがこのプロフィルを元に女性をAV制作会社に紹介していた疑いがあるとみている。
逮捕容疑は別のAVプロダクション社員だった2016年2月、別の男3人=同法違反罪で起訴=らと共謀し、わいせつな行為をさせると知りながら女性を東京都渋谷区内のAV制作会社に紹介したというもの。共謀の男らは2月27日に逮捕されたが、国分容疑者は都内のビジネスホテルなどを転々としており「出頭する勇気がなかった」と話しているという。