高倉麻子監督
サッカー女子の2019年ワールドカップ(W杯)フランス大会の予選を兼ねたアジア・カップは13日、1次リーグB組の最終戦があり、日本代表(なでしこジャパン)がオーストラリア代表と1―1で引き分けて4強入りし、5位までに与えられるW杯出場権を獲得した。なでしこのW杯出場は8大会連続になる。
なでしこ、8大会連続W杯へ 豪に引き分け、準決勝進出
世界行きの切符を取り戻したなでしこジャパン。わずか数カ月前、自分たちの予選突破を疑う声がもれ聞こえてくるほど、選手は自信を失いかけていた。
下がる一方の世界ランク
アジアに割り当てられたW杯の出場枠は五つ。予選を兼ねたアジア杯に出場する8チームの中で、実力の目安を示す世界ランキングは、オーストラリアに次いで2番目の高さを維持していたにもかかわらず、だ。
なでしこジャパンは、16年春にリオデジャネイロ五輪の出場を逃した後、女子サッカーの第一人者である高倉監督を迎えた。育成年代の日本を世界一に導いた女性指揮官の下、世代交代を推し進めつつ海外遠征を重ねた。チームを再建するため、主に力のある欧米勢を相手に腕を磨いた。
だが、新監督の誕生から昨年末までの戦績は、8勝7敗3分け。下がる一方の世界ランクが示すように、攻守に連動するなでしこ「らしさ」の構築も、思うようにははかどらなかった。
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