広島東署を出る平尾龍磨容疑者=30日午後2時57分、広島市中区、上田幸一撮影
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が逃走していた事件で、愛媛、広島両県警は30日、平尾容疑者の身柄を広島市内で確保し、単純逃走容疑で逮捕、発表した。逃走して23日目だった。平尾容疑者は、「刑務所での人間関係が嫌になった」などと逃走の動機について供述しているという。
「海を泳いで渡った」刑務所から逃走の平尾容疑者
両県警によると、30日午前、広島市内のインターネットカフェから110番通報があり、広島県警の捜査員が広島市南区の路上で平尾容疑者を発見した。逮捕時には現金約2万円と財布を持っていたという。
平尾容疑者は今治市と瀬戸内しまなみ海道でつながる広島県尾道市の向島(むかいしま)に潜伏しているとみられていた。この間については、「空き家に入って食料を食べていた」と供述。捜査関係者によると、その後「海を泳いで本州(広島側)に渡った」「(その後)電車で移動した」と説明しているという。向島と対岸の尾道側の距離は、最も近い場所で約200メートルだった。
愛媛県警によると、窃盗罪など…