上海市新型コロナウイルス感染症臨床治療専門家チームのトップを務める復旦大学附属華山病院感染症科主任の張文宏医師は取材に対し、「世界的に感染拡大の第2波が進行しつつある。しかも再拡大の勢いはすでに第1波を超えている」とし、世界の新型コロナウイルス感染症の状況について最新の判断を示した。そして張氏は、「中国の感染予防・抑制目標は、こうした世界的な感染拡大の第2波の影響を受けることは無い」と力強く語った。銭江晩報が伝えた。
「多くの国は感染拡大のピークがいつ来るか分かっていない」
張氏は、「今回の感染症との闘いを経て、我が国の公衆衛生体制はこれまでより強大になっており、輸入症例リスクに対処することができる。したがって、(世界的な)感染拡大の第2波はあるが、我々の目標は中国では(第2波の感染拡大が)ないことだ」と指摘した。
張氏はさらに、「世界的に感染拡大の第2波はすでに迫っており、多くの国は感染拡大のピークがいつ来るか分かっていない。ブラジルやロシア、インドはまだピークが見えてきていないため、(感染者数も)いつ減少するか分からない。感染状況の最も深刻な米国については、企業活動の再開以来、多くの州でまた感染拡大の兆しが出てきている。中東のイランでも感染が再拡大している」と分析。「世界的に感染は拡大し続けている。感染再拡大の勢いは第一波を超えてすらいる。海外からの輸入症例リスクとプレッシャーに対して、中国の目標は世界的な感染拡大の第2波の影響を受けないことだ」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年6月8日