群馬県館林のアメダス(地域気象観測システム)が6月にも館林市内で移設される。アメダスは「日本一暑いまち」の根拠だが、いまの場所は「暑くなりやすい」と疑われ、一部で「ズル林」などと言われている。移設後も暑さを証明し、“汚名”を返上できるか――。
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現在、アメダスは館林市美園町の館林消防署駐車場にある。近くを国道354号が通り、自動車販売店や集合住宅などが密集する。駐車場も道路もアスファルト舗装で、アメダス自体は芝生上ではなく防草シートの上に設置されている。
こうした状況に、インターネット上では、「ほかの地点より暑くなりやすい地点にアメダスを置いている」との声もあった。
前橋地方気象台の担当者は「さまざまな声があったのは承知しているが、アメダス移設は消防署の移転に伴うもの」と説明。2020年4月までの消防署移転に先立ち、アメダスを現在地の北西約2キロの富士原町にある県立館林高校グラウンドに移すことになった。複数の候補地から検討し、周辺に人工的な熱源や高い建造物がないことを確認したという。気象台は「観測に適した環境を作る」としている。
館林は全国最高気温になることが多く、4月22日にも全国最高の32・1度を記録したばかりだ。1日も、伊勢崎に次ぐ全国2位タイの30・5度を記録した。(山崎輝史)