斎藤幸男さん、たか子さん夫妻。左上には里帰りした親ツバメ=2018年5月9日、栃木県日光市、山本裕之撮影 栃木県日光市で農業を営む斎藤幸男さん(67)、たか子さん(67)夫妻の家の中でツバメが巣を作り、ヒナを育てている。毎春やってきて、今年で23回目になる「里帰り」。子どものいない2人にとって、かけがえのない存在だ。 特集:どうぶつ新聞 ツバメたちは今年、例年より早い3月下旬にやってきた。しかも、昨年までは1組だったつがいが、2組に。居間など家の中にある5カ所の巣のうち、玄関と廊下の巣を選んで生活を始めた。 5月は田植えの時期。夫妻が農作業を終えて夕方に帰宅すると、「もうそろそろだね」と玄関先の電灯をつける。すると親ツバメが玄関からスーッと入ってきて、巣の中で待つヒナたちにえさを与える。静かにしていたヒナたちは口をパクリと開け、大合唱を始めた。ヒナを食べさせ終えた親ツバメは居間の梁(はり)に止まって一休み。夫妻の表情は緩みっぱなしだ。 ツバメが初めて家の中に巣を作ったのは、1995年春。幸男さんの母が亡くなった3カ月後で、夫妻は「母の生まれ変わり」と思って迎え入れたという。それ以来、営巣は毎年繰り返されてきた。この時期の朝は、ツバメたちの鳴き声が夫妻を起こしてくれる。 だが、5月下旬には別れがやってくる。家の中でヒナたちの飛行訓練が始まると、もうすぐ巣立ち。巣立つ日の朝は居間で親とヒナが横並びになり、さえずり出すという。たか子さんは「別れのあいさつをしているのだと思う。この時期はにぎやかになって、本当に励まされています」と話す。(梶山天) |
ツバメ一家、23回目の「里帰り」 農家夫婦宅で子育て
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