日大の大塚吉兵衛学長=25日
アメリカンフットボールの日大と関学大の定期戦(6日、東京)で日大の選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、関東学生連盟が日大の内田正人前監督らを除名処分にしたことを受け、日大の大塚吉兵衛学長は30日、「日本大学の今後に向けて」という文書を発表した。全文は次の通り。
特集:日大アメフト部違反行為
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本学の教学責任者として、あらためて被害選手及び保護者並びに関西学院大学アメリカンフットボール部の関係者の皆様に、深くお詫(わ)び申し上げます。
5月29日及び30日、関東学生アメリカンフットボール連盟から正式に裁定を受領いたしました。前監督やコーチの処分、また当該選手やチームに対しては2018年シーズン終了までの「出場資格停止」という教育的な判断をいただきました。
本学アメリカンフットボール部選手一同の声明文にあるとおり、選手たちはこれまで指導者へ依存してきた事実を反省し、ことの責任を重く受け止めるとともに、「部の指導体制も含め生まれ変わったと皆さまに認めていただいた時には、私たちが心から愛するアメリカンフットボールを他のチームの仲間とともにプレーできる機会を、お許しいただければ」としております。
本学としましては、同連盟の裁定を真摯に受け止め、本学アメリカンフットボール部の選手たちの気持ちを無にしないよう、誠実に対応いたします。また、本学学生である当該選手が今後の学生生活を充実したものにできるよう支援いたします。
あらためて本学の教学責任者として、アメリカンフットボール部のみならず、本学運動部組織のあり方とこのような事案の再発防止に向けて、早急に本学全体の問題として取り組んでまいります。
学内の教職員はもとより、大学の主役である学生のほか、関係するすべての方々とともに日本大学の未来を創っていけるよう改革を実行してまいります。
平成30年5月30日
日本大学学長
大塚吉兵衛