スターバックスコーヒーの「加賀 棒ほうじ茶 フラペチーノ」
大手コーヒーチェーンが、「茶」に着目したメニューに力を入れている。和の雰囲気や、さっぱりした口当たりで夏場の来店者を掘り起こしたい考えだ。
スターバックスコーヒージャパンは「加賀 棒ほうじ茶 フラペチーノ」(トールサイズは税抜き620円)を7月19日まで期間限定で売り出す。石川県加賀地方にルーツをもつ「棒ほうじ茶」を使い、香ばしい香りが特徴。ホワイトチョコレートクリームの下に棒ほうじ茶の黄金色の透明なゼリーを詰めて涼やかな見た目にした。開発担当者は「香りと、じめじめした季節にゼリーののどごしも楽しめる」とアピールする。
コーヒーチェーンの「カフェ・ド・クリエ」を展開するポッカクリエイトは、フローズンドリンク「ソルベージュ 加賀棒ほうじ茶」(トールサイズは税込み500円)を7月中旬まで販売中だ。冬にほうじ茶のラテが人気だったため夏にも投入を決めた。「暑い季節にさわやかに飲んで」と話している。
タリーズコーヒージャパンが今月都心に開業した「タリーズコーヒー&TEA六本木一丁目店」は、紅茶のメニューを拡充し、14種類の限定メニューをそろえた。茶とフルーツの果肉を使った冷たい「ティースムージー」が好評という。来店客の8割近くが女性で店内にはパウダールームを備え、「女性のビジネス客のニーズに応えたい」と話す。
業界は米西海岸で生まれた「サードウェーブ(第3の波)コーヒー」の次を模索している。その一つとして、「茶」は静かな波を起こしつつある。(長橋亮文)