新型コロナウイルス感染症が世界の経済を疲弊させる中、中国経済は他国に先駆けてプラス成長を達成し、世界経済に復興への自信を与えた。中国の安定したサプライチェーン、巨大な経済規模、広大な消費市場により、多くの海外企業は中国と引き続き協力を展開することへの自信を固めている。今年6月以降、中国は欧州連合(EU)にとって最大の貿易相手国になった。ドイツの自動車部品メーカーのヨーマ社の責任者であるモット氏によると、中国にとどまらなければ未来はないのだという。
ドイツ・シュツットガルトに本社を置くプラスチック部品メーカーのヨーマ社は、ドイツの大手自動車メーカーにとって重要なサプライヤーだ。今年になって新型コロナが発生すると、同社の生産ラインは次々に停止した。一方で、中国にある工場は生産を急速に、全面的に回復し、さらに現地政府から政策面のバックアップを受けた。
生産を再開した後、他の生産ラインがまだ停止したままだったため、中国工場の輸出受注は感染症前より大幅に増加した。
モット氏は5年前に中国を旅行して、中国との協力に対する自信を確かなものにしたという。ヨーマ社は江蘇省昆山市に工場を設立し、輸出する製品は欧州で作られたものと同等の品質ながら、より低い価格を実現した。今では中国工場で作られた製品は中国市場と欧州市場を主な販売先とする。
一部の国の中国経済と断絶するよう迫るやり方について、モット氏は、「断固反対する。中国にとどまらなければ未来はないのだ」と述べた。
「グローバル貿易観察」の統計によると、今年第2四半期に、中国はドイツ最大の輸出市場になった。EUの統計データでは、今年6月以降、中国は米国を抜きEUにとって最大の貿易パートナーになり、1-7月の中国-EU間輸出入額は3287億ユーロ(約40兆6140億円)に達したという。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月5日