高島屋の福袋では、藤井聡太四段の師匠の杉本昌隆七段と対局できる(高島屋提供)
大手百貨店各社が1日、来年の初売りで扱う福袋を発表した。スポーツや将棋の手ほどき、こだわりのウェディングなど「体験型」の福袋で話題を集める戦略が目立つ。各社は世相を取り込みつつ、他店との差別化に知恵を絞っている。
松屋銀座は1月2日の初売りで約400種類、約3万個の福袋を販売する。「目指せ9秒台!」と銘打ち、元陸上選手の為末大さんのかけっこスクール「TRAC」(東京都江東区)でレッスンを受けられる福袋は15人限定で、税込み2万円。店頭で足に合ったシューズ選びもしてくれる。
「体験型」は前年の13種類から37種類に。体験に必要なモノと組み合わせた「百貨店ならでは」(担当者)のセットを増やした。
高島屋も全国19店舗で1月2日に初売りをする。目玉は中学生棋士、藤井聡太四段の師匠、杉本昌隆七段と対局できる福袋だ。小学生30人限定で、関東の9店で抽選販売する。15人ずつの多面指しと講義が受けられる。プロフィギュアスケーターの織田信成さんからスケートの手ほどきが受けられる小学生40人限定の福袋も用意した。いずれも税込み2018円。
そごう・西武の西武池袋本店は1日から約1500種類、約15万個を販売する。西武鉄道の観光列車「52席の至福」を貸し切りにして披露宴ができる福袋を限定1組、同201万8千円で売り出す。池袋―西武秩父駅間を往復し、26人分の料理や新郎新婦のレンタル衣装、結婚指輪や引き出物などを含む。(高橋末菜)